おばあちゃんと団子づくり
今日は私自身のおばあちゃんとのはなしです。
年末に母方の祖父の17回忌のため、手伝いに行きました。
祖母(以下ばあちゃん)は私の尊敬する人の一人です。
仕事中の事故で体が動かなくなってしまったじいちゃんを、母と介護してきました。
亡くなった今でもじいちゃんを大切に思っています。
私の結婚式の時もじいちゃんが映っている写真を手に、一緒に祝ってくれました。
そんなばあちゃんは親戚たちからも尊敬され、愛されています。
普段はとてもやさしく、穏やかですが、「一本芯が通った人」というのは私の身近ではばあちゃんが一番先に思い浮かんできます。
お手伝いをしながら、教えてもらう
うちの地域では法事などで墓参りをするとき、白い団子をつくってお供えします。
今までいろんな法事に参加したことはあるけど、団子をちゃんと丸めて作ったのは初めてでした。
印象的だったのは、ゆで方のはなし。
「団子はよ~く沸騰してからさっと入れるんだよ。」
「それとは逆にあずきは馬鹿に煮させろってくらいゆっくり弱火で煮るんだけどね」
「ばあちゃんもばあちゃんに教わったんだよ」
ばあちゃんの子どもの頃は、兄弟も多く、小さくても兄弟の面倒を見ながら料理をしたり、働き手だったそうです。お母さんは忙しく働いていたので、家しごとは歳をとったおばあちゃんという人が教えてくれていたそうです。
その頃は薪で火加減を調節するのですが、炊き具合が難かしく、団子を茹でるときは強火の沸騰状態を続けないといけないので、空気をふいておくったりするのが大変だったと言っていました。
逆にあずきは時間はかかるけど弱火なので放っておいてもよかったとか。
『あずきは馬鹿に煮させろ』、聞いたことなかったのですがことわざなようです。
小豆はなかなか煮えにくいので、長い時間をかけてゆっくり煮るのが良いということ。ゆっくり、のんびりとやることのたとえだそうです。馬鹿とか言うので悪いことかとおもったら、なんかいい言葉だった!
近い人の経験からくる情報をもっと大事にしたい
こういう、ちょっとしたときにばあちゃんから聞く昔のことや知恵袋が、今の歳になって「お宝だな」と感じるようになりました。
折に触れてそういう話をしてくれていたのですが、自分に置き換えたりしなかったので忘れたこともたくさん(^_^;)
ちゃんと覚えておきたいな、自分の生活にも生かしたいな、という意識の変化だと思います。
「ばあちゃんもばあちゃんに教わったんだよ」
そういったばあちゃんは昔の記憶をたどりながら、孫のわたしと団子を丸めていたのでしょうか。
わたしもいつか孫にそう言えたらいいな。子どももまだだけどね。
見た目若いけど80近いばあちゃん。
長生きしてもっといろいろ教えてください(*^_^*)